2012年7月4日水曜日

「もう卵は殺さない」香魚子(その2)

☆茉莉花にくちなし

里美茉莉花、17歳、顔もよければ勉強もできる。
落とした男は数知れず。女の憧れ、そして、敵・・・・・

















マーガレット コミックス 集英社



茉莉花は学校帰りに心臓発作を起こし、
自分でもわからぬまま、突然帰らぬ人となった。
だから、いまだ今生に未練があり成仏できないでいた。


そんな茉莉花が倒れていた場所に、ひとりの女の子、
名前は、支子(つかこ)。
何か訳ありっぽい感じですが、お線香をあげて供養してます。
そんな支子に、幽霊となった茉莉花が声を掛ける、
もちろん、支子はびっくりする。


茉莉花は、支子が学校でイジメにあっている事を思い出して、
支子に憑依し、支子を変えてあげると提案する。
もちろん自分の未練を実現しようとしての事、


憑依する事を一旦保留する支子だけれど、
駅のホームで同級生のカツアゲにあってしまう。
茉莉花は、支子に「このままの自分でいるのは嫌でしょ」と、憑依を促す。


マーガレット コミックス 集英社



憑依に同意した支子は、反対、茉莉花にやり残した事はないかと聞いてみる。
茉莉花は大好きな桂葉広樹(ヒロ)ともう1度デートしたいと支子に話す。


支子とヒロ君は、実は幼馴染で、支子はヒロ君が好きなんですね、
けれど、お互い成長するとともに疎遠になって、
支子はヲタの道にどっぷりと浸かってしまう。
そんな支子を見て茉莉花は哀れだと感じる。


なんとしてもデートしたい、茉莉花、
イケてない支子の髪型を変えて(テレる支子ちゃんが可愛い)、















マーガレット コミックス 集英社




ヒロ君をデートのお誘いに望みます。

支子に憑依した茉莉花はヒロ君を、うまくデートに誘う。(茉莉花凄い)
しかし、なぜかそれを見ていた女子たちがカチンときます。
まぁ、女子にはありがちな、典型的なイジメに支子はあってしまう。


どこまでも自分を変えようしない支子を茉莉花は歯がゆく思っていた、
なぜなら、茉莉花には、暗い過去が・・・・・

今の自分に満足している人はどのくらいいるのだろうか?
人間は、変化のトリガーを何か(誰か)に期待しているのかもしれない、

確かに、支子の変化は茉莉花が憑依して、もたらしてくれたものだ。
同じように茉莉花の未練も支子という物体が存在していたからこそ成仏できる。


しかし、茉莉花が支子を、支子が茉莉花を直接的に変えたという訳ではなく、
お互いがトリガーとなって、茉莉花が支子を体験し、支子が茉莉花を感じて、
結局、自分で自分自身を変えている。


人は変化を嫌うものです。
しかし、何も失敗しない人や、何も苦労しない人に、
失敗した人の気持ちや、苦労した気持ちはわからないと思うのです。


もしかすると良いお友達になれたかもしれない二人、
それに気づいた茉莉花 だけれど、自身の存在はもうこの世からいなくなっていて・・・・・


次回は、「亘理くんとふれたなら」です。ここにも典型的な男がいます。 

0 件のコメント:

コメントを投稿